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Nクリニック様

< 特殊ベビーバス開発案件 >

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上画像:赤ちゃんをアトピー性皮膚炎にさせないための特殊ベビーバスの初期イメージ

■ ご依頼内容

アトピー性皮膚炎について数々の知見をお持ちのNクリニック様から「赤ちゃんをアトピー性皮膚炎にさせないための特殊浴槽」の開発依頼を受けました。

開発の条件は以下のとおりでした。

① 浴槽を満たす真菰菌(まこもきん)を活性化・増殖させたり、雑菌を滅菌するための水温調節機能と高温を維持する機能を備えている事

② 真菰菌活性化のため泡沫化した空気を浴槽内で循環させる機能を備える事。

③ 保温のための浴槽フタを備える事。

④ 浴槽底から水を抜ける事。

⑤ 入浴させている赤ちゃんを保持する機構を備えている事。

​⑥ 各部形状はレジオネラ菌など雑菌が繁殖しにくいよう洗浄しやすい形状と​なっている事。

■ 初期段階でのバスタブ形状と構成部品のご提案

Nクリニック様から提示されたバスタブの参考写真は魚つり等に使われる樹脂製のクーラーボックスでした。

​確かにこれであればフタも付いて保温性もあり、底からの水抜きも可能です。

​しかし条件②の泡沫化した空気(マイクロバブル)を循環させるには不利と​思われましたし、なにより赤ちゃんをクーラーボックスに入れている様はあまりにも無機的だと感じられました。

そこで、浴槽内の水流循環に適していると思われかつ赤ちゃんにも優しい印象となるよう浴槽内壁をトラック形状とした上で条件①から⑤までを満たす装置や部品を概略形状で加えて暫定の3D形状を制作しました。

​またこの段階でNクリニック様への基本構成ご説明のために、赤ちゃんの3Dモデルも加えた3D Webアプリケーション<MViEW>を作成してネットワーク会議に用いました。

​ネットワーク会議に先だってこのMViEWのリンクをお送りしていた事もあり、会議はスムーズに進み活発な意見交換もできました。

​またそれによって課題も見えてきました。それは条件⑥にあった「洗浄しやすい形状」が充分には満たされていない事でした。

​具体的には空気の泡をお湯の中に放出するための浴槽底に設置したチューブの中を洗浄できない、という事でした。

​次の課題は洗浄しやすい構造を備えた気泡発生・循環機構だとなりました。

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Nクリニック様より提示されたバスタブ参考品のクーラーボックス

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泡を循環させやすく、赤ちゃんを入浴させたくなる優しいカーブを持った浴槽をご提案

■ 洗浄しやすい気泡循環機構のご提案

一回目の打ち合わせで課題となった洗浄しやすい気泡循環機構として改めてご提案したのが、成形樹脂で形作る「分解できるチューブ」と浴槽下部に設置する「回転式撹拌子」のコンビネーションです。

分解できるチューブは4つの部品で構成しており、必要に応じて分解洗浄可能な構造にしています。

また回転式撹拌子は浴槽の底の下側に置かれたモーターとネオジム磁石によって一体化させ、モーターの回転がそのまま撹拌子の回転となり、撹拌子の突起が気泡を含んだお湯を攪拌しつつ循環させる、という構成としたのです。

このご提案も前出しました3D Webアプリケーション<MViEW>を制作して再びネットワーク会議による打ち合わせを行いました。

​この新機構はNクリニック様のご評価も上々で、その場でこれらの構成で製品化する場合のコスト見積りをお願いされる事となりました。

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分解可能チューブと回転式撹拌子とで気泡循環機構を再提案

■ 最終結果とNクリニック様から頂いたご評価

製品化お見積りを作成するに当たり、Nクリニック様へ「事前にPSE(電気用品安全法)の認可申請が必要で審査用に動作する試作品が10台必要」だとお伝えしたところ、予想される10台の試作費用(1000万円超)の捻出が難しいという流れになり製品化は結果的に見送りとなりました。

ただ​Nクリニック様には今回の我々の開発手法や各所での創意工夫を大変気に入って頂き、このベビーバス同様アトピー性皮膚炎の予防効果が見込める別プロジェクトの開発を引き続いて承る事となりました。

■ 所感

本事例でのNクリニック様からの好評価は、開発の要所要所で我々が提供させて頂いた3D Webアプリケーション<MViEW>が、機能や動作の「見える化」で大きな役割を果たしたからであったと思っております。​

本事例に使用したMViEWをご覧頂けるように以下にリンクを載せました。

ご興味ありましたら是非開いて、ボタンや各部をクリックしてみて下さい。

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